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2023.09.26 プレスリリース   

「paiza新卒」登録者の「就職活動実態調査(25卒版)」を発表。大手にこだわらずエントリー数を増やして検討する傾向

ITエンジニア向け国内最大の転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」を運営するpaiza株式会社は、ITエンジニア職専門の就職情報サービス「paiza新卒」登録者で2025年度卒業予定の学生141名を対象にアンケートを実施し、「就職活動実態調査(25卒版)」を発表致します。なお、今回の調査対象者のうち約70%がITエンジニアを志望しており、本調査はITエンジニア志望学生の動向を把握することにも役立つと考えております。

【調査結果サマリー】

・企業へのエントリー開始時期:2024年度卒と2025年度卒で大きな違いは見られない

・企業選び、就職活動の進め方:大手企業にこだわらず、自分に合いそうな企業を数多く受けて比較検討したいと考える学生が増加。ジョブ型採用の影響が伺える

志望業界、業種、職種、開発環境、キャリアイメージ:例年通り「IT・通信」業界が人気。そのなかでもインターネット・Webサービス提供企業、システム・ソリューション提供企業(SIer)の人気が高く、関連してWebエンジニア、SE・PM職が人気

・就職活動における悩み:「技術力」「ポートフォリオや制作物」「コーディング試験」など技術に関わる悩みが上位

インターンシップについて:複数社のインターンシップ参加を予定している学生が多い

                      

(結果・考察)

毎年早期化の傾向であるが、本格的な就活開始となる企業へエントリーし始める時期については、2024年度卒と2025年度卒で大きな違いは見られない

(結果)

・大手企業にこだわらず、自分に合いそうな企業を数多く受けて比較検討したいと考える学生が増加。「志望する企業の形態」に関する質問では、大手志向が減り(14.3ポイント減)、自分に合っていれば企業の形態はこだわらない学生が増加(10.1ポイント増)。また、「就職活動の進め方」については、軸を決めて企業数を絞って応募する学生が減少(16.1ポイント減)し、とりあえず数多く応募する(11.9ポイント増)が増加。

(考察)

ジョブ型採用(職務記述書[ジョブディスクリプション]に基づき、その職務の遂行に必要なスキルや特性を持った人材を採用する方法)を行う企業が増え始めていることで、ITエンジニア職を志望する学生にジョブ型採用の認知が広まっている。大手・中小問わずさまざまな企業に候補を広げて比較検討している背景には新型コロナウイルスの影響軽減による就職活動の活発化のほか、こうしたジョブ型採用に対する意識の変化が影響していると考えられる。

(結果)

・給料は例年通り重視する学生が多い

・企業の安定性や成長性よりも、社風が自分に合うかを重視

・リモートワークの導入も重視されている

・企業の技術力や自身の技術力が高められる環境を重視

 

(考察)

今回の調査結果でトップとなったのは「給料が良い」でこの傾向は例年通り。新型コロナウイルスの影響からIT企業では多くの会社がリモートワークを取り入れており、リモートワークの重視度も17.1%と比較的高い。一方で就職経験がない学生は直接人と会うことで人間関係を構築したり、業務を教えてもらえる環境を求めているという声も聞かれる。

また、30.1%の学生が「社風」を企業選定ポイントとして挙げており、「経営が安定している」(12.2%)「ビジネスの成長性がある」(10.6%)などよりも高い。働く環境や社風に関わってくる企業の価値観、考え方にも興味を持っていることが考えられる。また、ITエンジニアを目指す学生にとっては、「技術力がある」(20.3%)「先進的な技術にチャレンジできる」(15.4%)など、自身のキャリアアップが実現できる環境かどうかも重要なポイントと考えられる。

(結果・考察)

ITエンジニア職専門の就職情報サービス「paiza新卒」に登録している学生の志望業界は、例年通りインターネット・Webサービスを提供する企業やシステム・ソリューションを提供する企業(SIer)が属する「IT・通信」が圧倒的に高くなっている

(結果・考察)

志望業界、業種の調査結果と同様で、Webエンジニア、SE・PMが高くなっている

 

(結果)

・「自分に合っていればどちらでもいい」が約半数

・43.8%は学生段階から「自社開発」を志望

 

(考察)

就職経験がない学生のため、実質「今は分からない」という意味で「自分に合っていればどちらでもいい」が半数を占める状況と見られる。一方で、43.8%は現時点ですでに自社開発に絞って志望している。

(結果・考察)

多くの学生が特定領域で自身の専門性や技術を追求するスペシャリスト(40.7%)になることを希望しており、マネジメントやビジネス全般にスキルの幅を広げていくゼネラリスト(23.6%)を大きく離している。

 

(結果・考察) 

「技術力」「ポートフォリオや制作物」「コーディング試験」など、技術に関わる悩みが上位に入っていることが特徴的。特に「エンジニアで就職するレベルの技術力が不足していると感じる」がガクチカ(面接での定番質問、「学生時代に力を入れたこと」)より上位に入っており、エンジニア職に就くための準備を意識していることが伺える。

 

(結果・考察)

インターンシップは約80%が参加した、参加予定と回答しており、すでに6月~8月にかけてインターンシップに参加した学生も見られる。インターンシップの参加社数は2~5社の複数を予定している学生が多い。企業ごとの風土や仕事のイメージをまだ持っていない学生が、より多くの企業と接点を持ち、比較検討しながら働くイメージを具体化していこうとしていると考えられる。

 

【調査概要】

テーマ:「paiza新卒」登録者の就職活動実態調査(25卒版)

調査期間:2023年7月31日~8月13日

調査方法:インターネットによる調査

調査対象:ITエンジニア職専門の就職情報サービス「paiza新卒」登録者のうち2025年度卒業予定の学生(理系81.6%、文系10.6%、その他7.8%)

*調査対象のうち約70%がITエンジニアを志望と回答

有効回答数:141

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