代表メッセージ
写真:代表 片山良平

日本を復活させる

日本は、2008年をピークに人口減少フェーズに入っており、2055年には1億人を割りこむと予測されています。数ある予測の中でも人口予測は最も精度の高い予測といわれており、人口がこのまま減っていくことは避けられないといえるでしょう。

人口が減ればGDPは下がり、国として貧しくなります。GDPが落ちることで何が起こるかというと、所得分配の偏りによる格差の拡大や、社会保障レベルの低下、犯罪発生率の上昇等が考えられます。端的には住みにくい国になっていくでしょう。

現在のGDP成長率を維持することでそれらを回避できますが、そのためには2030年までに生産性を2.5倍にしなければならないという調査結果が出ています。この課題への一つの解決法が、ITによる生産性向上であり、その中心的役割を果たすのはITエンジニアを中心としたIT人材の活躍だと私たちは考えています。

日本におけるIT人材の量と質の課題

グラフ|出典:2019年 IT人材需給に関する調査(経済産業省) 出典:2019年 IT人材需給に関する調査(経済産業省)

一方でIT産業を取り巻く状況をみてみると、2030年には最大で79万人ものIT人材が不足するといわれています。IT産業は伸び続けているものの、それを支えるIT人材は、現時点でも量、質ともに不足しています。この課題を解決しなければ、国レベルでの生産性の向上はなしえません。

この10年を見てもさまざまなインターネットサービスや、AI、IoT、ビッグデータなど新技術が出現しています。短いスパンでのトレンド変化と、求められる技術レベルの高度化により、IT人材への要求レベルも年々高まっています。人材不足というと「人材の量」にばかり着目しがちですが、「人材の質」に関しても、要求レベルの高度化に併せて対応していくことがとても重要です。

日本から次世代のGAFAを生み出したい

私たちはこれらの課題を解決し、日本をアップデートしていくために「IT人材の適切な評価と流動化」、および「IT人材の育成」を事業として推し進めています。優秀なIT人材を発掘と育成し、優秀なITエンジニアやIT人材と未来を創る企業をマッチングしたいと考えています。

それらを実現するために、次のような「問い」に事業として挑戦していくことがとても重要だと考えています。

  • ITエンジニアに向いてるが一度もプログラミングをしたことがない人たちにどうプログラミングに興味を持ってもらうか
  • 現在活躍中のITエンジニアがより持てる力を発揮し、熱狂的に仕事に取組めるようにするにはどうしたらいいか
  • どうしたらITエンジニアがあこがれの職業になるか

Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグや、Googleのラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、Microsoftのビル・ゲイツのようなスーパースターを日本からも生み出していきたいのです。
そのために具体的には以下3点を目標に掲げ事業を推進しています。

  1. 「プログラミングの原風景となる」

    優秀なIT人材の発掘・育成のため、プログラミングに触れる機会を、楽しく素晴らしい体験としてより多くの人々に提供したいと考えています。将来「どこでプログラミングを覚えたっけ?」と思い返したときに、必ずpaizaが懐かしく楽しかった原風景として思い出される世界を作りたいと考えています。

  2. 「paiza経由で優秀なエンジニア、IT人材が次々と輩出される」

    IT人材の育成以上に強力に推し進めていきたいと考えているのが、IT人材と未来を創る企業との接続、そして現役のIT人材が今後さらに活躍するためのスキルアップ機会の提供です。paizaでは、IT人材のスキルや経験を可視化し、自分の立ち位置を認識させたうえで、フェアな環境で就職/転職ができる仕組みづくりを進めています。変化する市場環境の中でIT人材が適切に切磋琢磨できる環境を設けることで、彼らのスキルや能力を底上げしていきたいと考えています。

  3. 「日本から次世代のGAFAを生み出す」

    ITエンジニアやIT人材に、熱狂につながる機会を提供し、その人の持てる能力が存分に発揮される状態を作りたいと考えています。スタートアップや成長産業、DX企業などをはじめとする未来を創る企業と優秀なIT人材とをマッチングし、日本の産業全体に熱狂をもたらすことに力を入れています。その結果、日本からGoogleやFacebook、Microsoftのようなサービスが生みだされる未来をつくっていきたいと考えています。

これらを実現するため、わたしたちは「IT人材と企業がともに成長しあえる場を作り、世界により多くの可能性を生みだす」というミッションを掲げています。さまざまな才能が発掘される場をつくり、そこから卓越した強みを持つ異能が次々と生まれ、それらの異能が集まったチームや企業がより高い価値を生み出していく。そんな社会を実現したいと考え、日々挑戦をしています。

paiza株式会社 代表取締役社長 片山良平